トヨタAE86という車をご存知ですか?
今ではほとんど街で見かけることのなくなったトヨタの車。
白と黒のツートンカラーが印象的で「まるでパンダのよう」と注目を集め、一世を風靡した日本を代表する名車です。
そんな平成生まれの若者には馴染みがないトヨタAE86の魅力をご紹介しつつ、
あの人気カーアニメについても少し触れたいと思います。
AE86を知っているという人や、アニメでみたことがあるという方は、ぜひチェックして下さい。
■パンダカラーでお馴染みAE86とはこんな車!
AE86とは国内自動車メーカー「トヨタ自動車」が1983年から1987年までの4年間、製造・販売していたスポーツクーペです。
AE86には、
開閉式のリトラクタブル・ヘッドライトを搭載した「スプリンタートレノ」と、
固定式ヘッドライトの「カローラレビン」の2つのタイプの車がありました。
AE86という型式番号からついた愛称「ハチロク」というのは、車好きのみならず、
多くの方が一度は耳にしたことのあるワードではないでしょうか。
当時の新車販売価格は160万円。
サラリーマンの平均年収が400万前後と、今とさほど差が無かったことから、
一般人にも購入しやすい大衆車として高い人気を集めていました。
1.6ℓ直4エンジンに今では考えられない975Kgという超軽量ボディが特徴で、
1985年・1986年に行われた「全日本ツーリング選手権」というレースでは、
日産スカイラインなどを抑え、堂々の1勝を飾るほどの実力を兼ね備えた車でした。
今ではさほど見かけなくなったハチロクですが、現在の中古車市場では300万円を越すものもあるほど。
台数も少なくなってきていることから、カーファンやマニアの間では高値で取引される傾向にあります。
また、岡山国際サーキットで毎年行われる「AE86Festival」には、全国のハチロクマニアが大集結。
自慢のハチロクを引っ提げて熱いカーレースが繰り広げられています。
これもまた「現代のハチロク人気を象徴したようなイベントだ」ということが言えるのではないでしょうか。
AE86といえばあの人気アニメ!
「藤原豆腐店」というロゴが入ったハチロクでお馴染み。
週刊ヤングマガジンで18年という長きに渡って連載され
、テレビアニメやゲームにもなった人気漫画「頭文字D」で、一躍脚光を浴びたのがAE86です。
当時、車をあまり知らない女子でも“ハチロク”という言葉を知っており、
“イニDブーム”を巻き起こすほどの高い人気を誇っていました。
主人公の藤原拓海が豆腐の配達用として使用していたのがこのハチロクで、
神がかり的なそのドライブテクニックに、仲間やライバルたちを魅了。
この“イニDブーム”がきっかけで「日本一有名なドリフト車」として日本中から脚光を浴びるようになりました。
その頃からAE86は中古車相場で高騰するようになり、今の地位を築いているという訳です。
今も昔も変わらぬ人気者 AE86は世代を超えて愛される名車
いかがでしたか?AE86の魅力を少しでも感じて頂けたでしょうか?
実は今回ご紹介したAE86。
2012年にフルモデルチェンジして新たな「トヨタ・86(ハチロク)」として復活しています。
当時の面影はあまりないですが、しっかりとその意思を受け継いだ仕上がりになっています。
今も昔も変わらぬ人気。それがAE86最大の魅力という訳です。
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