今や私たちの生活に欠かすことのできないクルマ。ガソリン車やディーゼル車、ハイブリッド車や電気自動車など、世界中には多種多様なクルマがたくさん存在しています。
今や当たり前のように見かけるクルマですが、誕生当時は“蒸気”を原動力として走っていたってご存知ですか?
今回は「世界初のクルマは蒸気で走っていた!」というテーマを基に、長い長いクルマの歴史についてお話しさせて頂きます。
自動車の誕生は1796年!

遡ることおよそ220年。世界初のクルマは1796年のフランスで誕生しました。
馬車や人力で荷物を運ぶのが主流だった時代に、
軍事技術者である“ニコラ=ジョセフ・キュニョー”によって、
世界初である蒸気三輪自動車が生み出されました。
この世界初の蒸気三輪車は、
軍隊による大砲運搬用として開発されたもので時速は10km/h以下だったと言われています。
かなり重量があるクルマだった為か、
走行実験中にハンドルを切り損ねて壁に激突。
世界で初めて交通事故を起こしたクルマとしても知られています。
蒸気三輪車の誕生から約100年後に電気自動車が誕生!
今や最先端技術を搭載して街中を走行している電気自動車ですが、
意外にも蒸気三輪車の誕生からおよそ100年後の1873年にイギリスで実用化されています。
実は、この長いクルマの歴史の中で初めて時速100km/hを超えたのが当時活躍した電気自動車で、
1899年のフランスで“ジャメ・コンスタント号“という4輪の電気自動車が時速105.9km/hを達成したのです。
世界初のガソリン車が誕生!
現在、クルマを走らせる燃料の主流となっているのが
“ガソリン“というのは言うまでもない事実です。
当たり前のように走っているガソリン車ですが、誕生は約130年前のドイツ。
蒸気自動車や電気自動車が活躍していた時代
に“ゴットリープ・ダイムラー”の手によって世界初のガソリン車が開発されました。
開発当初は、木製の二輪車に4ストロークエンジンを載せたクルマでしたが
翌年の1886年には四輪車が開発されています。
また、時を同じくしてドイツ人である“カール・ベンツ”によって
ガソリンエンジン搭載の三輪車が開発、販売されました。
その後、空気入りのタイヤの誕生、ハンドルが現在使われている円型のものなど、
乗り心地や操舵性に優れたクルマが誕生しています。
世界初のクルマ誕生から220年!クルマは我々の生活に欠かせないパートナー!
クルマの歴史、いかがでしたか?
今では街に繰り出すと当たり前のように行き交うクルマですが、
その歴史は非常に長く、日々進化を遂げています。
ハイブリッド車や電気自動車、ましてや水素エネルギーを利用したものまで、
クルマはどんどん未来の乗り物へと変貌を遂げています。
それも偏に220年前のフランスで誕生した蒸気三輪車が原型となっていることは間違いありません。
今後さらなる進化を遂げるであろうクルマですが、
今一度長い歴史を知って、その魅力を感じて頂ければと思います。
今後もますます発展を遂げる自動車産業から目が離せません。
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