
2018年11月。我が国が誇る世界的自動車メーカーの日産で不正行為が発覚しました。恐らくニュースで見聞きしていると思うので皆さんご存知かと思います。
日産といえば完成車両の検査不正で話題になったことも記憶に新しいはず。傷ついたブランド修復の半ばで今回の不正が発覚したということです。
しかし「不正、不正」とは言うものの、今回の不正とは一体どのようなものなのでしょうか?そして渦中のカルロス・ゴーンは一体どんな罪を犯してしまったのでしょうか?一つ一つ確認していきましょう。
カルロス・ゴーンとはどんな人物?

引用元:産経ニュース
今回の騒動の中心人物であるカルロス・ゴーン氏。フランスの自動車メーカー、ルノーの取締役兼CEOでありながら日産自動車及び三菱自動車の前会長を務めた人物。フランスの大手タイヤメーカーミシュランに18年在籍した過去があり、その手腕が買われルノーにスカウトされ最高責任者の地位にまで上り詰めました。
2011年に起こった東日本大震災では復旧支援活動を率先して行ったことでも話題となりました。
一見、輝かしい経歴を持つ実力派経営者のようにも見えますが、今回騒がれている騒動とは一体どのようなものなのでしょう?また彼が犯した罪とは一体どのようなものなのでしょうか?
ゴーン氏が犯した3つの罪とは?
カルロス・ゴーンが疑われている罪は以下の通り。
1|有価証券報告書へ過少に報酬を記載した
2|日産自動車の投資金の私的流用
3|日産自動車の経費の不正支出
以上3つを簡単に説明すると「報酬について嘘の報告をし、会社のお金を私的に流用した」ということです。
2011年3月期〜2015年3月期(5年間分)でのゴーン氏の役員報酬は【約99億9,800円】とされていますが、有価証券報告書には【49億8,700万円】と記載。およそ50億円の過少申告が見つかっていると言うことです。恐らく脱税が目的であろうとのことですが、これまで見つからなかったのが不思議なくらい。ゴーン氏の用意周到さが垣間見えます。
また、有価証券報告書の過少申告の他にも日産自動車のお金を私的に流用したとされており、その根拠として、
【日産自動車が60億円オランダに作った子会社がゴーン氏のプライベートマンションや家をブラジルとレバノンにおよそ20億円超をかけて購入した】
などの事実も見つかっており、更に容疑が重なる結果となってしまいました。
どうなるゴーン氏?どうなる日産?
現在も一連の事件について東京地検特捜部が捜査を続けています。使ってしまったお金は帰って来ないにせよ、しっかりと犯した罪は償ってもらいたいものです。
今回の騒動で日産自動車のイメージが更にダウンしてしまった訳ですが、クルマのクオリティが下がる訳ではありません。
本当に素晴らしいクルマを提供し続ける日産だからこそ、一連の騒動をバネに更に良いクルマを生み出して欲しいと思います。
今後の日産自動車の動向に期待しましょう。
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