
冬の雪道でクルマを走らせる際に必要なのが冬用タイヤ。スリップを防ぎ、凍結した路面を安全に走行するための必須アイテムとして地方を中心に重宝されています。
ただ、冬のシーズンが終わったらできるだけ早くノーマルタイヤに履き替える必要があります。それはどうしてでしょう?
本日は、そんな冬用タイヤを付けっ放しにしているとどのような危険があるのかを解説したいと思います。
冬用タイヤの付けっ放しは超危険!事故に繋がる恐れあり!

東北地方や信州地方など、豪雪地帯と呼ばれる地域で重宝されている冬用タイヤ。冬のシーズンにはなくてはならない頼れる存在です。
しかし、雪の時期が終わるとすぐにノーマルタイヤに履き替えなくてはなりません。
雪道に強い冬用タイヤですが、実は濡れた路面、つまり雨にはムチャクチャ弱いのです。
弱いとはどういうことか?簡単に申し上げますと、雨などで濡れた路面を冬用タイヤで走行すると、緩やかなカーブでさえスリップを起こしてしまう可能性があり得るのです。
「ブレーキも踏んでいないのにそんなはずがない!」と聞こえてきそうですが、冬用タイヤは本当に雨に弱いです。
冬用タイヤは、ノーマルタイヤより柔らかい素材で作られています。高い吸収性能を誇るが故に雨の日には水分を多く含んでしまい、結果的にスリップしやすくなってしまうという訳です。
もう少し掘り下げてお話しすると、路面とタイヤの間に多くの水分が付着することで水膜が出来てしまい、ハイドロプレーニング現象が起こってしまうという訳。
ハイドロプレーニング現象とは、教習所で習った記憶があるかもしれません。
タイヤと路面の間に水の膜が出来てしまい、タイヤが路面から浮いたような状態が起こり、ブレーキが効かなくなるといった状態のこと。
冬用タイヤは水分を多く含む素材であるため、ハイドロプレーニング現象によってスリップしてしまうというメカニズムです。
早めにノーマルタイヤへの交換を!

そろそろ今年も雪のシーズンが終わりを迎えようとしています。
地域によってはまだまだ油断ならないところもあるかとは思いますが、大丈夫そうであれば早急にノーマルタイヤに戻しましょう。
最近では、ゲリラ豪雨などのような予想出来ない天候不良が起こりがちです。そうなる前に、早め早めに交換することをおすすめします。
冬用タイヤで雨の道路は走らないことが肝心!

いかがでしたか?今回は、冬用タイヤで雨の道を走ると起こる危険性についてご紹介しました。
雪道にはなくてはならない冬用タイヤですが、ひとたびシーズンが終わると凶器ともなり得るアイテムです。いくら安全運転を心掛けていても、思わぬ瞬間に事故を起こしてしまうかもしれません。
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