ヨーロッパを中心に、大気汚染を食い止めるため、
ガソリンエンジンの車から電気自動車の車へと変化させようとする動きが出ています。
実際にヨーロッパでは、ガソリンエンジンを使う車を年々抑えようとする動きが続いており、
最終的には電気自動車のみを運転させられるようにしたいと考えているののかもしれません。
そんな中、ヨーロッパを中心に高い人気を誇っているEV自動車がルノーのゾエです。
ルノーはフランスで本社を置く自動車メーカーで、
高い技術力でEV自動車を開発し続けています。
ゾエはEVでも出力が大きいためガソリンエンジンに対抗できる
2012年に販売を開始したゾエですが、当初は全く売れている車ではありませんでした。
その理由はパワー不足が関連していたのです。
電気自動車の場合、ガソリンエンジンと違いパワーを出すためには
かなりの出力を出さなければなりませんが、
ゾエが最初に導入したモーターは88馬力しかありません。
この馬力ではパワーが足りず、色々なところで支障をきたすため、人気が出なかったのです。
しかし、2016年にマイナーチェンジが行われ、モーターのパワーが109馬力に向上しました。
馬力の改善は加速を速めることにつながっており、
高速道路などの加速に支障がなくなりました。
この影響により、ゾエは高速道路でも安心して運転できる車へと変わったのです。
そして馬力の向上によって販売台数も向上し、2017年にはEVでトップシェアを獲得しています。
ちなみにモーターの出力アップに貢献していたのが、ルノーが参戦していたフォーミュラEです。
この大会は電気を利用したシングルシーターのレースで、F1の電気自動車版に該当します。
ここでモーターの技術等を磨いたルノーは、2016年のパワーアップにつなげられたのです。
バッテリー容量も多く走行可能な距離が長いのも魅力的
ゾエが持っているもう1つの魅力は、バッテリー容量が大きいことです。
採用しているのは韓国のLGが提供しているリチウムイオン電池ですが、
このバッテリーは普段の走行であれば300キロまで走れます。
なお、冬場の場合は車の機能にバッテリーを利用しているため、200キロ程度が限界です。
この距離はEVの中ではトップクラスであり、長距離を走っても問題ありません。
バッテリー容量自体もかなり多く作られている車なので、
長距離の運転を考えている方にもゾエは利用しやすいのです。
バッテリー容量などの安心感もあり、ゾエは急激に売り上げアップを実現しました。
そして現在は世界のトップに君臨する電気自動車なのです。
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